近頃では、会社を離れて個人で活動しているエンジニアが少なくありません。フリーになれば、会社の規則に縛られることなく自分の好きなペースで働けるという魅力があります。現在会社勤めをしているエンジニアの方の中にも、いつかは独立してみたいと考えている方がいるのではないでしょうか。しかし、フリーエンジニアとして生計を立てるのは簡単な事ではありません。独立した後になってフリーランスの厳しさに直面し、頭を抱えてしまう方がいるのも実情です。そうなる前に、プロのフリーエンジニアとして活動し続けるための心構えを知っておきましょう。
一口にフリーエンジニアと言っても様々なワークスタイルが存在します。仕事部屋にこもってひたすら1人で作業している方もいれば、同業者のフリーエンジニアに声をかけてチームとして活動している方もいます。
どちらの働き方を選ぼうと個人の自由ですが、推奨するのは後者の道です。フリーエンジニアは、仕事探しから納品まですべての作業を自分で管理しなければならない立場です。はっきり言って、一人ですべてを請け負うのは非常に過酷です。営業活動を得意としている人、システム設計を得意としている人、プログラミングを得意としている人、得意分野を持っているフリーエンジニア同士が力を合わせれば、効率的にプロジェクトを進められます。フリーランサーは常に甚大なプレッシャーを抱えながら活動していかなければならない職種なので、仲間がいると何かと好都合です。
クライアントから請け負った仕事をきちんとこなすのはプロとして最低条件です。しかし、ただ一方的に相手から言われたことを遂行するだけでは、会社に在籍していた頃と何ら変わりがありません。フリーエンジニアとして長く活動していくためには、相手だけでなく自分も満足できる間柄、すなわちwin-winの関係を築くことが大切です。仕事を依頼する側と請け負う側では、どうしても依頼する側の方が立場が上になりがちです。この関係を対等に持っていくためには、時には自分の意見を堂々と述べる度胸も必要です。強い独立心を持ちましょう。
独立するということは、自分自身を商品にするということを意味しています。高性能の家電がもてはやされるように、フリーエンジニアには常に自分自身のスキルを高める努力が求められます。クライアントから指示された仕事を漠然とこなすだけでなく、自分の目指したいビジョンを明確にし、キャリアを開発していくことが大切です。ひいてはその実績が新たなクライアントとの出会いをもたらし、年収アップに繋がっていくのです。
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