フリーエンジニアの職種の中でも根強い人気を誇っているのがプログラマーです。習得したプログラミングスキルを思う存分仕事に活かすことができるため、非常にやりがいがあります。会社勤務のプログラマーは自分の年収をある程度計算することができますが、フリーランスになった場合、その収入はクライアントとの協議によって大きく変化します。実際、フリープログラマーの年収は100万円台から1000万円超まで多岐にわたっています。独立後にどのくらい稼げるかは本人の努力次第ということです。少なくとも、年功序列制度が根強く残る企業の中で、ある程度の年齢になるまでじっと待っている必要はなくなります。
フリーエンジニアにとって最も一般的なタイプのプロジェクトです。クライアントから提示された仕様書に目を通した後、こちら側で費用を決定して見積書を作成し提出します。クライアントがその内容を承諾すれば、晴れて契約成立。データを納品後に見積額を報酬として受け取ることになります。
見積額は、単価×作業時間によって算出されます。同じ時間仕事をするのであれば、単価が高い方が収入も多くなります。しかし、あまりにも単価が高すぎるとクライアントが離れていってしまうのが難点。受注率と報酬を天秤にかけながら、最適な見積額を決定しなければなりません。
具体的な業務内容が未決定で見積を取れない場合、先に単位時間当たりの報酬を決定してプロジェクトを開始する場合があります。作品が完成した後、作業に要した時間をもとに最終的な報酬額を算出します。
クライアントにとってみればすぐに仕事に取り掛かってもらえるというメリットがありますし、フリープログラマーにとってもアルバイトのような感覚で仕事ができるため非常にわかりやすいという強みがあります。お互いにとって良い事づくめのプロジェクトタイプですが、その分お互いの信頼関係が重要になります。初対面ではなかなか時間給型の契約を取り付けるのは難しいでしょう。
クライアント側から仕様書と同時に報酬額も提示されるタイプのプロジェクトです。「○○円の範囲内で仕事を完了して欲しい」という具合に提案されます。交渉の余地が少ないのが難点ですが、裏を返せばあれこれと悩まずにすぐに仕事に取り掛かれるというメリットがあります。
気をつけなければならないのは、実際の作業が予定工数を大きくオーバーしてしまった場合です。基本的に最初にクライアントが決定した金額から報酬額を変更することができないため、下手をすると働き損になってしまうリスクがあります。万一予定工数を著しくオーバーしてしまった時は、そのことをさりげなくクライアントに伝えてみましょう。サービス精神豊富なフリープログラマーだと認めてもらえれば、以後も良好な関係を続けられるかもしれません。
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